受講のすすめ
草花は雨に打たれて育ち、種子は風に吹かれて旅立ちます。そして美しく可憐な花を咲かせます。
耐えるということは新しい旅立ちへの第一歩です。運命というものは、いつも向こうから音もなく訪れてきて、不思議に努力した人に道を開くものです。
思想家内村鑑三は「人生に成功する十箇条」のうちの一つに「自己に頼るべし、他人に頼るべからず」を挙げて「能く天の命にきいて行うべし。自ら己が運命をつくらんと欲すべからず」としています。困難な中でこそ、達成された喜びは大きいものです。困難を跳ね返す意志力こそ、教員としての使命達成につながる生きる姿です。
時代の流れのなかで、教育のあり方はさまざまな変化をしてきましたが、教育が人をつくるという根本は変わることはありません。それだけに、教師の一層の「教育者としての資質」の向上が求められています。
教師をめざすにあたっては、まずそのことを肝に銘じなければなりません。
教育は、人が人と接し、人を育てるという役目を担ってる以上、教師に求められるものは学力や能力以上に人間性であることは言うまでもありません。したがって、その人がいかなる人物か、教育者にふさわしい人間であるかということは学科試験だけでは判断できません。採用試験は面接や論文・作文などを通して、教師としての心構えや意欲を捉えるとともに、表現力や思想力・判断力などの教師として必要とされる資質を総合的に判断する有力な材料としてみています。
そのためには、ものの見方や考え方など、教師を志す人としての教育的素養を高めていくことが大事です。たとえ知っていること、書く材料、答える材料がたくさんあっても、どの問題・質問に何を材料として出すか、どう答えるかなど、論述・口述で的確に応じられるようにしなければなりません。日々の努力を怠るとせっかくの材料も生かせなくなります。そのためにも、先んずれば、人を制すといわれるように、本学院での研修を活かして、教職に対する誇りと情熱を燃やし続けてほしいと思います。
全国の募集データ
全国の募集要項から,選考スケジュール・募集数などのデータをまとめた一覧表です。
東日本と西日本に分けて整理されています。参考資料としてご活用ください。
領域別学習方法
【教職教養】
- 教育法規は,新教育基本法,学校教育法や学校保健法の関連・教育職員関連の法規を重点的に。
- 教育心理は,精神衛生,次いで発達・学習・評価で,基本的知識や用語の理解が必要。
- 教育原理は,教育課程と学習指導,道徳教育,生徒指導,人権教育が要注意。
- 教育史は,人物と業績・著作に注目し,教育時事では,審議会答申などや教育改革の流れをまとめておきたい。
【一般教養】 (実施していないのは東京都,宮城県・仙台市など)
- 広く浅い知識が必要で,中学・高校で学習したことの復習と苦手な分野の克服が大切。
- 人文科学は,暗記する内容が多いので,基礎的な学習の徹底が必要。
- 社会科学は,年表による歴史の流れの把握,文化・芸術などと相互に関連づけた学習,地理用語や経済用語の理解が必要,また時事問題にも注目する。
- 自然科学は,暗記科目ではないだけに,教科書の基本事項の習得が必要不可欠,環境や科学技術にも目を向けたい。
【専門教養】
- 小学校全科は,中学から高校低学年程度の知識が必要で,幅広い基礎的知識の修得と学習指導要領の熟知が必要不可欠。
- 中学・高校は,高校から大学教養程度の学力が必要で,各専門分野の出題傾向に合わせた学習の深化が大切。
- 文系では,長文読解や総合問題,社会系では,史料問題や読図・作図,思想の源流,政治や金融・財政などが要注意。
- 理数系では,微積分,計算問題,実験に関する論述や指導法が要注意。
【論文】 (実施していないのは兵庫県など)
- テーマに対する考え方の奥深さや的確さ,教職への使命感や情熱が問われることに注目。
- 制限時間や制限字数の中で書く練習を重ねて,文章表現のノウハウを習得することが必要。
- よい論文を書くには「出題の意図に正対した論述をし,論旨を一貫させる」「起承転結や段落を工夫し,メリハリをつける」「誤字・脱字をなくす」「解決・改善の方策を示し,実践への決意を述べる」などに注意する。
- 書いた論文の批評・添削を受けて改善することが必要。
【面接】
- 個人面接は,理解力・判断力・表現力が判定されるが,落ち着きのなさはマイナス,明朗活発な印象を与えたい。
- 集団面接・討論は,協調性・判断力や誠実さ・臨機応変な対応が判定される。
- 事前に提出する面接票などの記載と矛盾しない応答が大事。
- 望ましい教師像や自分なりの教育観をまとめておく。
- 自己PRでは,自分の性格の長所・短所,趣味・特技などを要領よくまとめ,時間内で効果的に述べる。
- 事前の練習が必要。







